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体操内村「金」圧勝 28年ぶり個人王者

 【共同】ロンドン五輪第6日の1日、体操の男子個人総合決勝で、内村航平(23)=コナミ=が初優勝し、日本選手団2個目の金メダルを手にした。日本はこの日メダル4個を加え、金2、銀4、銅11の計17個となった。

 内村は2位に大差をつける圧勝で、1984年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来28年ぶり4人目の個人総合王者。3連覇中の世界選手権との個人総合2冠は「体操ニッポン」でも初の快挙となった。体操での日本の金メダルは、2004年アテネ五輪団体総合以来2大会ぶり。

 田中3きょうだいの兄、田中和仁(徳洲会)は2位で迎えた最終種目のあん馬で落下し、6位でメダルを逃した。

■強く、美しい体操の王様 すべて正確「採点も楽」

 今回の五輪を担当したスペイン人の国際審判員は「コウヘイは全てを持っている。演技は高度で、最もエレガンス。全てが正確だから採点をするのが楽だ」と絶賛した。内村は技の難度を示すDスコア(演技価値点)と、出来栄えを示すEスコア(実施点)の両方でライバルを圧倒。「キング・オブ・ジムナスト(体操の王様)」の称号にふさわしい戦いだった。

 10点満点が廃止されて2006年から新ルールが採用されて以降、より高い点を目指して各選手は演技を高度化させた。全6種目で争う個人総合は過酷さを増し、けがの危険性が高まった。体操王国の中国でさえ、個人総合の強化を諦め、団体総合と種目別に特化して効率よく金メダルの量産を狙うほどだ。事実、この日の決勝に中国選手の姿はなかった。

 内村は「苦手種目がない」と言い切る。そう胸を張れるようになったのは、2連覇を達成した10年世界選手権の前後。「09年はまだ(一部の種目で)Dスコアに差があったが、10年には全種目のDスコアが同じぐらいになった」と言う。数少ない弱点を克服し、技の難しさと美しさを兼ね備え、内村は別次元に到達した。名実ともに「史上最強の選手」であることを、五輪で証明した。(共同)

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