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アルミ大手2社が飲料缶のリサイクル競争

 国内の年間消費量が925億個に上る飲料用アルミ缶のリサイクル市場で、アルミ大手2社による激しい競争が始まっている。

■きのうの友は…

 ウォールストリート・ジャーナルによると、アルミ大手アルコア(ニューヨーク州)とインドのヒンダルコ・インダストリーズ傘下ノベリス(ジョージア州)は、使用済み缶の収集を一元化する目的で2009年に合弁事業を立ち上げ、11年には400億個の缶を収集・再生利用した。ところが今年8月末にノベリスが同事業から手を引き、独自で新会社を設立。15年までに年間600億個の収集を目指すと宣言した。ノベリスは、国内の自治体や海外など使用済み缶の入手先を広げ、缶の量を増やすには単独で動いた方が有利と考え、再生資源から作るアルミ製品の比率を現在の35%から20年には80%に高めたい意向だ。アルコアは南米に製錬所を持ち、アルミ新地金(一次アルミ)を自前で調達できるのに対し、ノベリスはアルミ原料のほとんどを他社に依存している。

 使用済みアルミ缶は一般的に一次アルミより約20%安く、現在1ポンド=81.5セント(一次アルミは1.04ドル)で取り引きされているが、洗浄と加工コストを入れると差はわずかで、いずれの価格もこの5年間変わっていない。ノベリスは、古い缶の使用量を増やせば、炭素排出量の削減が重視される地域での販売が増え、炭素税が導入されてもその額を最小限に抑えられるとも考えている。業界団体のアルミ協会によると、再生アルミで缶を作ると、一次アルミから作る時よりエネルギー使用量が95%少なくて済む。

■2カ月でリサイクル完了

 一方アルコアは、1888年の設立時からアルミを再生利用しているが、今後は使用済みの缶に現金やクレジットを提供する収集機や、大きなアパート、ビルなどで一括収集するための箱を増やすことで収集量を高められると考えている。ノベリスとの「缶戦争」についても「ノベリスが手を引きたいと言った時は喜んで承知した」(ケビン・ロウリー広報)と余裕を見せる。

 アルミは再生が非常に簡単な金属の1つで、ビール缶の場合、ビール販売、缶の廃棄、収集、溶解、シート成形、缶製造、ビール詰めという周期が60日で完結する。缶が再生ごみに占める割合は、量では2%、価値では40%に上る。リサイクル缶の最大の収集源は今も金属収集業者で、再生用古アルミ缶の約40%が収集業者から購入されている。

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